「勝ったよ、マリノスに勝ったよ」
1991年小学校3年2学期から始めたサッカークラブ 国分寺7小FC
1993年のある日、練習後校庭の欅の下でなにやら
くじ引きが始まった
なにかよくわからないけど盛り上がっている
私は色のついた割り箸を引いた
箸に色がついていたら当たりらしい「やったー」
くじに外れた友達が尋常じゃないぐらい悔しがっている
その色の付いた箸がなんなのか小学校5年生の私はまったくわかっていなかった
1993年Jリーグ開幕戦 ヴェルディ川崎VS横浜マリノスのチケット
小学校サッカーチームのご招待枠で国分寺7小FCが当たったらしい
本来は小学校6年生を連れていく予定だったのだが、
6年生は選手の人数が少なかったから、
自分の代、小学校5年生がくじ引きで残りのチケット枠を抽せんしていた
そういう背景だった
アメリカW杯予選は何となく見ていて
ドーハの悲劇はリアルタイムでTV観戦していたから
カズやラモス、井原や松永など選手のことは知っていたけど
Jリーグがなんなのかよくわかっていなくて
Jリーグキングが膨らんで出てきたけど「なんだあれ?」って思ったし
セレモニーでギター弾いている人が誰かもわかっていない ※TUBEのギタリスト
なんで試合がすぐに始まらないのかもわかっていなかった(日本プロサッカーの記念すべき開幕戦だから式典が長い)
名前も聞いたことない知らない外国人選手がすっごいシュートをゴールに突き刺して
とてつもなく大きな声で観客が立ち上がって
よくわからないけど大人たちがみんな熱狂して喜んでいて
気づいたらヴェルディが逆転負けしてた
カズのゴールも見られず、試合にも負けて悔しかった
喜んでいたのはDF(当時の呼び方はバック)で井原推しの同級生の市瀬くんだけだった
まだ10チームしかなかったJリーグは
5月15日と同じ対戦カード(ヴェルディVSマリノス)が
1カ月後の6月19日に同じ国立競技場で行われた
この試合でもヴェルディは負けた。今度は開幕戦と違って1点も取れずに、0-2の敗戦
よくわからないけど見たいものが見られなくてめちゃ悔しい
カズのゴールは見たいし、ヴェルディの勝利も見たい
あの1993年から31年後
大人になったわたしは「大人の引率なく」
自分の運転する車で横浜に来た
日産スタジアム 横浜F・マリノスのホームスタジアム
横浜の現場を持っているので日産スタジアムは何度も見ているがサッカー観戦は初めて
試合はヴェルディ先制、そして追加点
31年前と違って東京ヴェルディのゴールが決まっても歓声はなかった
なぜならここは敵地・日産スタジアム
サッカー中継を見るとゴールの瞬間歓声は聞こえるが
それはゴール裏に向ってマイクがそれぞれ設置されているから?
自分がアウェイのヴェルディサポ寄りの席でなく、ホームマリノスの観客席側にいたからか、ゴールが決まってもシーンと静まる、それが現地で感じた「音」だった
31年繰り越してきた悔しさを敵地横浜で晴らすことができた
横浜F・マリノス 1ー2 東京ヴェルディ
いつも通り、試合終了後のスタジアムに居残り
サポーターの様子、運営スタッフたちの片付けの様子を見て
マリノスのゴール裏からの景色もみて
帰った
最後に観戦データ
・私はカズのゴールを生観戦で見たことは一度もない(もう鈴鹿いくしか余生で方法がない)
・結局ヴェルディがリーグ戦で勝つのを見たのは今年6月2日(日)コンサドーレ札幌が初めて(自分が観戦したらヴェルディ勝てないジンクスすらあった)
・生観戦初勝利から観戦試合でヴェルディ3連勝中
営業 / 佐藤