大人の階段、登ってますか?
皆さまお疲れ様です。
金曜日ブログ担当の梅田敬子でございます。
本日は最近の心の動きについてお話して参りたいと思います。
10代20代の時には一生懸命大人になろうとして、大人の階段を自ら上がっていった気がするのです。
今年の夏に44才を迎えるのですが、最近はすっかり「自分自身の心の成長」というものを感じつつあります。
まず。自分の年齢を隠さなくなっております。小学生のように元気に自分の年齢を答えます。自分が若く見えようが老けて見えようが、そんなことは些末なことだと知ったのです。
また、小さい子供を見るとどこの家の子でも可愛くて仕方ない。幼児がみんなで列になってぞろぞろ移動したりしていると、
「はあー、みんな大好きー!」
大声で叫び、ひとりひとり抱きしめてひとりひとりに100円ずつ配り歩きたくなります。
そんなことをしても喜ばれはしないと理解しておるのでやりませんが…やりたい…。
心の成長は洋服選びからも感じられます。
よく住宅地の中でひっそりと経営しているような、先輩淑女向けの婦人服店。以前は敬遠していたのですが、なかなかどうしてステキなデザインのものがたくさん置いてあります。
「このようなデザインは私には着こなせない。先輩淑女にお任せするしかない。」
と決めつけていた自分の頭をグーで殴ってやろうかと思うほど、自由で斬新、かつハイセンスで着心地の良い洋服が多いのです。
流行にとらわれずおしゃれで可愛く長く愛せる服。こんな所にあったのか!おしゃれに関して視野が広くなります。
あとは…仕事に関して。
昔は午後になると眠くなる事が頻繁にありました。自分の手首に輪ゴムをはめておきそれをゴムパッチンして目を覚ましたりしておりました。けれど今は大丈夫。午後も緊張感を継続し、輪ゴムを使わねばならぬほどの眠気は覚えません。
若い頃は自分で勝手に「NG領域」
を作り、関わる世界を狭めていたけれど、大人になるとどんどんOKな範囲が広がってきて楽になってきました。
多分100才になる頃はもっと精神的に解放されていると考えられます。非常に楽しみです。
それにしても…。だんだんマンガのキャラクターの年齢を越えていきますね…。子供の頃、私が大人の指標としていた41才…。つまりバカボン君のお父様より3つも年上になってしまいます。のび太君に追い付いた時より衝撃が少ないのは何故なのでしょうか。
……ここまでの域に達しているにも関わらず(自分で言う)、相変わらず並んでいる時に割り込みされて腹を立てたり、スーパーで隣のレジの方が進みが早いとイライラしたり、あさりが食べられなかったり、爪を切るのを面倒がったり、電車に乗り遅れて落胆したり、ドレッシングを買ったのを忘れてもう1本買ってしまったり、タクシーの運転手さんの態度が悪くて文句を言ったり、テレビにホコリが付いていても見て見ぬ振りをしたり…。
子供っぽい行動は枚挙にいとまがありません。
100才になる頃には、これらすべて大人らしくクールな対応が出来ているんだろうか。非常に不安です。
今や大人の階段どころか大人のエスカレーターで自動的に運ばれている私もまた、シンデレラなのだなあ。
岩槻駅に新しくできたエスカレーターに乗りながら、そんなことを考えておりました。