行き違っていませんか?
皆さまお疲れ様です。
スクエアライン、金曜日ブログ担当の梅田敬子でございます。
先日とある駅前でのことです。
2才くらいの男の子がお母さんと一緒にトコトコ歩いていました。背中に小さなリュックをしょって、お母さんの後をチョコチョコ追いかけて行きます。
男の子はお母さんに手をつないで欲しいのでしょう。お母さんに追い付いてはお母さんの腕をぱちん、追い付いてはお母さんの腕をぱちん、とタッチする行動を続けています。
何回めかのぱちん、で手をつないでもらえない男の子はとうとうその場に立ち尽くし
「アーーーーーン!!」
と叫んで泣き出しました。お母さんは振り返り、
「ふざけすぎだよ!」
と、男の子を叱り始めました。お母さんは恐らく先を急いでいたのでしょう。急いでいるのに男の子が遊んでいると勘違いをしたのです。
違う…。違うよ…。お母さん…。彼はあなたと手をつなぎたかっただけなんだよ…。リュックも重いし人混みだし、不安なんだよ…!うちの子なんて、もう11才だから手なんてつないでくれないんだよ…。手をつなぐ?って聞いても断られるんだよ…。手をつないでくれるのなんて今だけなんだよ…!今を!今を大切にしようよ…!
私がどんなに心の中で叫んでも、お母さんには届きません。いきなり
「あの、お母さん。私さっきから見ていましたけれども、彼は少しもふざけてなどいないのです。彼は、彼は純粋に手をあなたとつなぎたかっただけなのです。」
そんな風に言えたら、どんなに良かったことでしょう。まだ小さな彼にはお母さんに理路整然と説明など出来ません。泣いて気持ちを伝えるしか出来ません。
それとなく見守っていると、男の子はお母さんと手をつなぐことが出来ました。ああっ!良かった!
やっと安心してその場を離れることが出来ました。
歩きながら考えました。
親子だってこんな風に行き違うんだから、他人同士なんてもっと行き違のは当然だよなあ。職場の人間関係とか難しいもんなあ…。人間関係の悪化の最小単位って、こういう「行き違い」なんだろうな…。
職場で人間関係がギクシャクする時って、意外と周りの人が見てない所で起きるんだよな…。誰か第三者が常に見ていることが出来れば間に入って行き違いや誤解を解消出来たりもするんだろうな…。
間に入った人の考えに偏りがなければいいけど、そうじゃなかったら余計に事態が悪化しそう…。
だけど…、職場の人間関係って、すごく大きい問題の割には
「お互いに歩み寄ろうね!」
的な簡単なアドバイスで終始してしまう気がするのは私だけ?人間関係が辞める辞めないのトラブルにまで発展するケースが多々ある割には結構社会が真剣に取り組んでいない気がするのは私だけ?
人材不足やスキル低下を招き、会社の発展を阻害するのは人間関係の悪化が原因ではないか…。
そういうことを根本から改善する、新しい仕事があったらいいのにと思います。例えば、
「人間関係仲裁人」
【説明しよう!人間関係仲裁人とは周りには知らせず、アルバイトとして入った女の子が実は人間関係を調整する秘密のミッションを与えられている。給与は部長クラスである。】
そんな資格、あったら取得したいです。自分が仲裁に入られる立場だったら…。う~ん、何だかちょっとイヤかも知れませんけれども。人間関係仲裁人…。ネーミングも…少しダサいですけれども。