「好きでフォークリフトの仕事してるわけじゃないですよ!」
とおっしゃったフォークマンはたくさんお会いしている中でほぼ記憶にありません。
「フォークリフトが好き」でこの仕事を選んでいる方がとても多い印象です。
素晴らしい!
私ごとに置き換えて、
「好きで営業をやっているか?」と問われれば、
私は「営業の仕事」は特別好きではありません。
ただ、
日々色んな問題に直面したり、
それを解決しなければならない立場にいることは「好き」です。
本当は「問題」がないようにしなければならないのですが、
「派遣」という特性上、
自分の目の見えない場所でスタッフさんたちの業務は日々行われているので
「問題」があって、
「解決」のために動き出して、
「同じような問題が起こらないように改善を繰り返す」という対応になっています。
このような経験を通して未然に防げるようになった「問題」もありますが、
細々した「問題のタネ」は無数にあるので「問題解決」が仕事であるとも言えると思います。
「営業の仕事」をすればするほど新たなフォークリフトの現場も増えていきますので、
「新たな職場」での「事前に把握しきれない現場での問題」というのは都度発生すると言えます。
そういう意味では「問題解決が好き」でないと楽しくやっていけないお仕事であるとも思います。
そういう意味で言えば
「営業」でありながら「営業が好き」ではないと自分では思うのです。
ところがどっこい
フォークマンは
「好き」でフォークリフトの仕事に就いている方がとても多いですよね。
「嫌い」なのは
「人間関係」とか、「稼ぎに波がある」とか、
物流にありがちなそういった問題があることじゃないでしょうか?
さすがに
「人間関係がわるい現場が好きです」とか、
「稼ぎが不安定なところが好きです」
という方には会ったことがありません。
「フォークリフトに乗ったら、この仕事が自分に合っていると思いました!」
とか、
「手元作業員として働いているときにフォークリフトの仕事がカッコよく見えた」
とか、
とにかくフォークリフトの仕事を職業選択する動機が純粋で真っ直ぐで
「フォークリフトが好きなんです」
というお声を聞くたびにマイナスイオンを浴びているように気持ちよくさせて頂いています。
冒頭の台詞のように
「俺はフォークリフトの仕事なんて全然好きじゃないけど仕方なくやってる」
という方、本当にお会いしません。
世の中「仕方なくその仕事に就いている」という方も多い中で本当に素敵なことだと思います。
だから
「フォークリフトで入ったのに、ほとんどフォークリフトに乗らせてもらえない」
という理由で転職する方はとても多いです。一番大事な要素を取り上げられているのだから当たり前ですよね。
「営業で入ったのに、問題解決ばっかりやらされる」
と不満に思う営業だったら、私も転職しているのかも知れません。
ところで
「フォークマン」という言葉。
色んな職業の名前に「〜マン」があった時代から「〜マン」と呼ばない名称に変わる中、
相変わらず「フォークマン」「リフトマン」に変わる呼称は登場しません。
その表現を避けるシーンでは
「フォークリフトオペレーター」と使っていますが
「ビジネスマン」→「ビジネスパーソン」
のように
「フォークマン」→「フォークパーソン」
とはなりませんね。
営業 / 佐藤