お父さんから電話がかかってきますか?
皆さまお疲れ様です。
スクエアライン、金曜日ブログ担当の梅田敬子でございます。スクエアラインは16日までお盆休みをいただいておりますが、休み中もきちんと更新させていただきます。
知らない番号から電話がかかって来た時、どうしていますか?
スルーする派の方もいらっしゃるかと思いますが、私は対応する派です。一度出てお話しすることで、かけている番号に間違いがあることをお知らせできるからです。
先日、私の携帯に知らない番号から電話がかかってきました。
「もしもし。」
と出てみます。知らない番号からの電話の場合、このように自分の名前は名乗らないよう注意しております。相手の方は
「お父さんだよ。」
と名乗りました。私は
「お父さん・・・?」
と聞き返します。どうしても私の父とは思えぬ若い声です。もしかしたら私より年下の可能性もあるお父さんです。相手の方は
「そうだよ、お父さんだよ。」
そして今一度
「お父さん・・・?」
「そうだよ、お父さんだよ。」
脳裏に、ある言葉が思い浮かびます。
『お父さんお父さん詐欺・・・?』
オレオレ詐欺ではなく、お父さんお父さん詐欺。今から私にお金の振り込みを指示するの…?いやまさか、そんな、ありえない。さすがに親が子供にお金をせびるなんて。私は一度気持ちを落ち着かせます。そして尋ねました。
「どちらへおかけですか?」
相手の方は
「だから・・お父さんだよ。ユキコ(お子様の名前らしい。※仮名)じゃないの?」
と初めて別のことを言いました。私は
「私の父の声とは違うようです・・。」
とお伝えしました。そこで初めて相手の方は間違いに気づいたようです。
「えっ、間違えたかな?あれ?番号、変わったかな?あれ?すいません、間違えました。」
初めての敬語。「お父さんだよ」から僅かのうちに随分会話がグレードアップし、洗練された大人の会話に。私は
「いえいえー。」
と明るく伝え、会話終了となりました。間違い電話というと「なんだ、チッ」となりがちですが、このように会話を楽しむことで「時間のムダ感」を減少できるようつとめております。限られた人生の貴重な時間。1分でも1秒でも笑顔で過ごしたいものですね。
さわやかに電話を終えしばらくすると、また携帯が鳴りました。画面を確認すると、さっき間違えて電話をかけてきたお父さんでした。
「お父さん、またかけてきた・・・。また間違ってるよ・・・。」
2度目の時…私は電話に・・・出ませんでした・・・。少しだけ、ほんのちょっとだけ「チッ」という気持ちになってしまいました。神さま仏さまゴメンナサイ。
その後「お父さん」からの電話かかかって来ることはありませんでした。
お父さんは娘さんの電話番号を知ることが出来たのでしょうか。気になっても、確認する術はもう残されていないのでした。