仕事でうまくいかない時。
皆さまお疲れ様です。
スクエアライン、金曜日ブログ担当の梅田敬子でございます。
就業時間が終わり、岩槻の駅から電車に乗って帰る途中、私は出来るだけ人に気付かれないよう大人しく落ち込んでおりました。
日はもうとっぷり暮れて、ザワザワとした夜の電車内。疲れた体と心を人混みの中に溶かし自分の気配を消したい気持ちでガタンゴトンと揺られている私の心は、感情ではなく何だか重たい金属のようでした。
ネガティブな感情はタングステンのかたまりと化し心の真ん中で正月の鏡餅のようにでんと居座り、簡単なことでは動かない様子です。
ふと、スマホにメールが届いた音がします。私はバッグからスマホを出しメール内容を確認します。
それは営業の先輩からのメールで、私の心情を心配して下さる内容でした。
その中には、私の気持ちを今後どのように持っていったら良いのか明確かつ的確に記載されている箇所がありました。
メール本文の中、その部分だけまるでスポット・ライトが当たっているかのようにキラキラと輝いて見えました。
メールを読んだ私は
「オオオッ!なるほど!」
と思いました。今後、私が取るべき行動で留意すること。それは…
「冷静に、淡々と、情熱的に」
私は心の蛍光マーカーでその部分にラインを引いたのです。
何かトラブルがあった時、対応がうまく行かない場合に私は大抵この反対の事をやってしまっております。
つまり…
「慌てて、大騒ぎをし、ベストを尽くそうというモチベーションを失ってしまう」
あるある!よくやる!
私は直ちに思い当たったのです。
まずは冷静な心を取り戻し、状況整理、対策を練りやるべき事を決める。
次に落ち着いて粛々とやるべき事をやる。
そしてその時点で考えられる一番良い方法を探す熱を失わない。
間違えてしまうことはある。ではそれをどうやってリカバリーするべきか。そのための方位磁針のような言葉が私の脳内で進むべき方向を指し示してくれました。
私は暗闇の中で、遠くの方に小さな光を見つけたような心持ちでした。心に据えられたタングステン鏡餅の一段目が明々と燃え盛る溶鉱炉に放り込まれ、摂氏4000度以上に熱され溶けて消えたようでした。
タングステン鏡餅は下段が残りました。しかし心がだいぶん軽くなったのでした。
私はそのメールに、本当に元気が出たこと、ありがたく思う気持ちを綴り返信しましたが、果たして100%の感謝の気持ちは伝わったのでしょうか。
言葉というものは至極便利なものですが、自分が使う時には相手にどれ程伝わっているのか心もとなく感じるものです。
「ありがとうございました。」
心もとなくとも、伝えたいのです。