男は一歩外に出たら7人の敵がいると言います。
働く女性(ハタジョ)にも7人くらいは敵がいて、そのうちの3人はスリ、ひったくり、痴漢なのではないでしょうか…。
皆さまお疲れ様です。
スクエアライン、金曜日ブログ担当の梅田敬子でございます。
通勤時には様々な危険が潜んでいるものです。
出勤途中、混雑している岩槻駅の構内を歩いていると、後ろから男の人がやって来ました。
私の横をすり抜けて行ったのでチラッと見ると黒い肌、筋肉モリモリ、背の大きな外国人男性でした。
まだ春先の寒い時期であるにも関わらず、その人は赤いピチピチの半袖短パンを着用していました。
「寒いのにずいぶん薄着だなあー。あの外国の人は暑がりなのだろうか。ジョギング?イヤ、今電車に乗って来たんだよなあ…。あ、自慢の筋肉を見せたいのかな…。」
などと脳内で浅めの考察をしながらチラチラ観察しておりますと、その外国人男性が、私のちょうど前を歩いていた女の人に手を伸ばし始めました。
「あれ…?なんか近づいていくなあ…。外国人男性の彼女かなぁ?知り合いだって気付いて、声をかけようとしてるのかなあ?」
などと思いさらに見ていると、その外国人男性が女の人のバッグから財布を取り出そうとしています。私は思わずその場で
「あああーっ!」
と叫びました。普段しゃべっている声の1.5倍くらいは出ておりましたでしょうか。
外国人男性の耳にも私の叫び声が届いたようです。彼は取り出そうとしていた財布をそのままバッグにぎゅっと戻しました。バッグには他のものも沢山入っているようです。バッグ内の「圧」がかかって財布が元の位置に戻りません。
最初バッグにまっすぐ入っていた財布はだらしなく斜めになってしまい、少しうなだれているように見えました。
私の叫びと不穏な気配に気付いた財布の持ち主の女性も
「えっ!あああー??」
と声を上げ男性をにらみます。財布を盗むことに失敗した彼は物凄く足早に岩槻駅の改札を抜けました。
通勤途中とおぼしき財布の持ち主の女性は、複雑な表情(感謝、恐怖、驚きの入り交じった感じ)を浮かべながら私に
「ありがとうございました。」
と言い、岩槻駅の交番に入って行きました。
私は生まれて初めて目の前の犯罪を未然に防ぎました。「やった!」と思うと同時に、もし力があれば映画やドラマの主人公のように
「ちょっと待ちな!」
などと言って、悪いやつを捕まえ、ハイキックを食らわせたり、投げ飛ばしたり、引き倒して腕をねじり上げたりして懲らしめてみたかった。そして
「ゴーメンナーサイー。モウシマセーン。」
と言わせてみたかったなあと思うのです。
しかし戦うのはリスクが高すぎます。返り討ちにあったら大変です。
次週の金曜日はスリ被害にあわないため、どのような策を講じるべきか、その心構えについて真剣に考えてみたいと思います。