こんにちは。
今日はお塩についてのウンチクです。
まず、食塩は一般的に大きく分けて「岩塩」と「海塩」があり、
さらには海塩は、精製塩、再製塩、天然(自然)塩に分類されます。
そもそも、日本各地には塩田があり、伝統的な塩づくりが行われていました。
雨の多い日本では、天日干しのみで結晶化まで行うことはできず、天日干しで水分を飛ばして塩水の濃縮を繰り返して行き最後は平釜で煮詰めて結晶化させるという製法が一般的でした。
1972年からはイオン交換膜法が主流となり低コストで効率的に純度99%以上の塩化ナトリウム塩を大量に製造することに成功し現在に至ります。
スーパーなどでごくごく一般的にみられる食塩のほとんどがこの製法による製品で「精製塩」と呼ばれています。
しかし、この製法の人体への影響として、塩化ナトリウムの過剰摂取による高血圧問題、また、本来海水に含まれるカリウム、カルシウム、マグネシウムなど100種類に及ぶ天然ミネラル成分が摂取できないことによる健康被害などが指摘され、1997年に塩専売制度が廃止されたことも手伝い以前の伝統的製法による「天然塩」が見直され、沖縄県、高知県、石川県、伊豆大島などで復刻され、健康に興味関心の強い消費者から絶大な支持を得ています。
海外では、フランス、メキシコ、ベトナムなど、気温が高く雨の少ない地域で未だに伝統的製法での製塩が行われており、その代表格が、カルディーなどで購入できる「ゲランドの塩」です。
500gで600円と、国産の伝統製法のお塩に比べて4/1~5/1という大変リーズナブルな価格が魅力ですが、私の感覚ですが、国産のものの方がとてもまろやかで甘みが強い印象があります。
精製塩か天然塩を見分ける方法として、製法表記が「天日」「平釜」のみなら天然。
「逆浸透膜」「立釜」「イオン膜交換」「にがり補足再製」は加工(精製)されたものと疑っていいと思います。
あと、もう一つ、塩化ナトリウム分99%以上(栄養成分表示がある商品ではナトリウム量(mg)× 2.54 で計算することができます)であれば精製塩の可能性が高いです。
ちなみに、体にいい塩は、海水と同じミネラル分の割合を持つ塩で、ナトリウム77,9%、塩化マグネシウム9,6%、硫酸マグネシウム6,1%、硫酸カルシウム4%の構成比だと言われており、99,9%以上が塩化ナトリウムでミネラル成分はほぼゼロの精製塩は、いわば工業用に作られたものであるとも言えなくはないと私は思います。
最後に私のオススメのお塩たちです。